メールマガジン

レスピラトリー事業部 メールマガジン Vol.7 2010/08/03

[ We live and breathe excellence in RESPIRATORY care. ]

Our User’s Voice

呼吸ケアのベストパートナーを目指すコヴィディエン ジャパン株式会社 レスピラトリー事業部の製品をお使いいただいている先生方にお話を伺います。

今回は経皮的気管切開術を安全に施行するための試みについて、鳥取大学医学部附属病院耳鼻科 藤原和典先生にお話を伺いました。

耳鼻科医から見た経皮的気管切開術について


藤原 和典(ふじわら かずのり)先生 ご経歴
2001年3月 鳥取大学医学部医学科卒業
2001年5月 鳥取大学医学部附属病院入局
2002年3月 鳥取大学医学部研修終了
2002年4月 松江赤十字病院耳鼻咽喉科
2004年6月 京都医療センター耳鼻咽喉科
2005年4月 鳥取大学医学部耳鼻咽喉・頭頚部外科

気管切開術の専門家である耳鼻科ドクターとして経皮的気管切開術に対しての先生のお考えを教えていただけますでしょうか?

まず手術室を使わなくてよい、簡便かつ出血も少なく、治りも良く気管切開孔が綺麗で、抜管後の傷跡が目立たないというのがメリットとしてあげられると思います。しっかりと適応と正しい手技を知った上で症例を選べば、非常に有用性の高い手技であると考えています。

経皮的気管切開術に対する鳥取大学医学部附属病院での安全対策について教えて下さい。

当院では、リスクマネージメント委員会が中心となって、経皮的気管切開術を安全に施行していくために、当院の医師を対象に私どもが講師として院内講習会を実施しております。
その講習の中ではしっかりと「適応」と「手技」を学んでいただいております。やはり一番良くないと思うのは、盲目的に手技を施行することだと思います。講習ではまず内視鏡の使用の徹底、そして気管内挿管下での施術などの基本的なことを徹底させていただいております。
この講習を受けて経皮気管切開術の知識を学んでいただいた方には、経皮的気管切開術の「院内パス」を配布しております。そのパスを持っている方が鳥取大学では経皮的気管切開術を施術して良いというルールになっているのです。

その上で、万が一何かトラブルが起こった際には耳鼻科がレスキューするという体制を敷いていますので、パスを持っていただいている先生方には安心して手技を選択していただけているのではと思います。
内科の先生でも、救急災害科の先生でも、あまり首の手術を経験されていない外科の先生でも安全に施術できることも経皮的気管切開術のメリットです。以前は全ての気管切開術が耳鼻科に依頼され、手が回らないくらいの症例数でした。実際、大学病院での全ての気管切開術となるとものすごい症例数になります。やはりそういう点では、みんなが安全に施術していただいて、トラブルが起こった時に我々耳鼻科がイニシアチブをとるという体制は、業務を効率化していますし、限られたマンパワーを有効にしていると考えています。
こうした体制の確立により現在は頸の手術をした経験のある患者や短頸、肥満、といった適応外の患者、そして難しい症例の患者だけはうち(耳鼻科)にご紹介をいただくという流れになっています。

欧米に比べると日本での経皮的気管切開術はまだ普及しておりませんが、どういう理由からだとお考えですか?

2007年にEuropean Journal of Cardio-thoracic Surgeryにて発表されたTracheostomy : clinical review and guidelineでも成人患者の待機的気管切開手技として高いレベルで推奨されており、欧米では問題のない成人の待機手術症例のほとんどが経皮ですよね。
そうですね、色々と理由はあるのでしょうけど…
もしかしたら日本での普及が限定的なのはメーカーさんにも少し原因があるかもしれませんよ(笑)。というのも、あれだけ適応をしばられてしまっては適応患者がなかなかいなくなってしまうんですよ。あれだけ侵襲が少ないと言っているのですから(笑)。
会社としても、より安全に使ってもらいたいという気持ちからなのでしょうけどね(笑)。
日本人は器用ですから、内視鏡を見ながらやればそんなに難しいとは思えないですからね。

経皮気管切開術の中でもCiaglia法とGriggs法がありますが、どのようにお考えですか?

もちろんCiaglia法ですね、何が良いかというと360°に拡張するというところです。だって自然ですよね、丸いものを入れるのに対して丸い穴に拡張する、さらに圧迫止血しながら拡張することができます。Griggs法では180°の方向にしか開けないですよね、その分大きく開かなければなりませんし、出血も多くなります。

経皮的気管切開キットの選択の上で、手技の際に重要視しているデバイスは何ですか?

ガイドワイヤーの操作性がよく、スムーズに手技を進められるものというのもありますが、やはりダイレーターですね。
スムーズかつ安全に拡張できるもの、そのための工夫がしてあるものを選択すべきだと思います。

手技の中で気をつけるポイント、コツ等ありましたらご紹介いただけませんでしょうか?

本当に基本的なことになるのですが、「穿刺針を真ん中に刺す」ことが全てだと思っています。そこが駄目だったらあとはうまくいかない。何回もやりなおしても良いと思うので、内視鏡下で確認し、きっちり真ん中に刺してその後の操作が問題のないようにすることですね。
当然、その後の操作も内視鏡で確認しながら行うことが重要ですね。

経皮的気管切開術を選択肢の一つとして、正しい手技の普及のために正しいPR活動をメーカーとしてやっていきたいと思います。本日はお忙しい中お時間を頂戴し、ありがとうございました。

出展学会のご報告・ご案内

7月11日~13日、神戸ポートピアホテル、国際会議場・国際展示場にて第46回日本周産期・新生児医学会学術集会が開催され、コヴィディエン ジャパンも機器展示を行いました。

今回、モニタリングは「カンガルーケアのひととき。離れたところから看る・護る」をテーマにWireless LANテレメトリシステムSAT-MeSSAGE、,パルスオキシメータN-600™x、N-560™、N-65™を展示いたしました。
カンガルーケアに関しては、ブースに来場いただいた先生方にお話を伺いましたところ、ほとんどのご施設で、モニタリングとともに必ずスタッフが母児と一緒にいらっしゃるということで、安全に配慮されているということを感じました。一方で昨今の新聞報道などについてのご意見も伺うことができ、安全なカンガルーケアを行うということへの意識の高まりがより一層強くなってきているようです。
カンガルーケアのガイドラインにもあります「体温・酸素飽和度などのモニタリングで安全性を確保・・」あるいは「機械を用いたモニタリングおよび新生児蘇生に熟練した医療者による観察など安全性を確保したうえで・・」という条項について、SAT-MeSSAGEが一助になるのではないかと感じました。
SAT-MeSSAGEの詳細は、こちらでご覧いただけます。

また、パルスオキシメータ用センサのソフトケア™は低出生体重児のためにデザインされた非粘着式のセンサですが、現状として綿球などを用いて通常のセンサの粘着性を落として使用されているご施設もあるようでした。
22週~24週で分娩になるケースが減少していないという発表も少なからずありました。ソフトケアはそのような場面ではぜひお使いいただきたい製品です。

製品についてのお問い合わせは弊社営業担当者もしくはこちらまでお知らせください。

今後予定している学会出展等

むこう3ヶ月、PMAビジネスユニットが出展等を予定している学会です。

学会名 会期 会場
第18回日本日本慢性期医療学会・大阪大会 2010年8月24日(火)-25日(水) 大阪国際会議場
第33回日本母体・胎児医学会 2010年8月28日(土)-29日(日) 京王プラザホテル(新宿)
第24回日本手術看護学会年次大会 2010年9月17日(金)-18日(土) 国立京都国際会館
第38回日本救急医学会総会・学術集会 2010年10月9(土)-11日(月) 東京ビッグサイト会議棟
第15回日本心臓血管麻酔学会学術大会 2010年10月9日(土)-10日(日) ザ・プリンスパークタワー東京
第12回日本救急看護学会学術集会 2010年10月29日(金)-30日(土) 京王プラザホテル(新宿)

COVIDIEN Respiratory Care Seminar レポート

COVIDIEN Respiratory Care Seminarは、呼吸管理に造詣の深い先生方の監修の下、医療の第一線でご活躍の先生方を講師にお招きし、人工呼吸管理の基礎や、合併症予防、安全管理、呼吸ケアの最新情報をお届けするセミナーです。
患者により良い結果をもたらすためのヘルスケアソリューションを創出し提供するとともに、より安全で質の高い呼吸管理を行うための情報を提供し、医療に従事する皆さまをサポートしてまいります。

先月の仙台に引き続き、7月4日(土)兵庫県神戸市、7月10日(日)山口県宇部市にてCOVIDIEN Respiratory Care Seminarを開催致しました。両セミナーのレポートをさせていただきます。

丸ごと!呼吸管理 ~いまさら聞けないあんなこと、こんなこと~

7月4日神戸東急イン・ボールルームにて標記セミナーを開催し、174名の方々にご参加いただきました。

本セミナーは神戸大学神戸大学大学院医学研究科・医学部外科系講座 麻酔科学分野 教授 前川信博先生にご監修いただき、呼吸の基礎(堀川由夫先生)、NPPV~すぐに挿管?いやその前に~(市原文先生)、ナースにして欲しい!臨床判断(瀬尾龍太郎先生)、人工呼吸器の基本原理(瀬尾龍太郎先生)、呼吸ケアのポイント(橋内堅司先生)というプログラムで開催いたしました。講義の内容は、『ある日、外来に「息が苦しい」と訴えられ来院された男性患者』をモデルに、このケースにおいて何を観て、何をアセスメントしていくのか、実践に生かせる内容での展開でした。はじめに様々なアニメーションを駆使された資料で、酸素化について非常にわかりやすいご講義を堀川先生にしていただき、臨床工学技士の市川先生によるNPPV導入のポイントや、瀬尾先生の人工呼吸器に関するご講義は、初級者と中・上級者向けに内容を分けた展開で、受講者より「ポイントがチェックしやすかった」と好評でした。プログラムの最後は橋内先生に人工呼吸管理における看護ケアの実際について、最近のケアの動向を踏まえてわかりやすく解説いただきました。
セミナー終了後の受講者アンケートでは約77%の参加者の方々に「おもしろかった」、「人工呼吸管理の基本的な部分が非常にわかりやすくて良かった」等の感想をたくさん頂戴いたしました。

ここが知りたい!人工呼吸管理の基本から実践へ

翌週7月10日は宇部全日空ホテル・国際会議場にて標記セミナーを開催し、214名の方々にご参加いただきました。

本セミナーは山口大学大学院医学系研究科 麻酔・蘇生・疼痛管理学分野 教授 松本美志也先生にご監修いただき、人工呼吸管理の基本をマスター(森永俊彦先生)、人工呼吸管理患者の気道ケア(岡英男先生)、の演題の他、尾崎孝平先生をお招きして「呼吸のフィジカルアセスメント」について特別講演を開催させて頂きました。トップバッター森永先生の人工呼吸管理のご講義は、たくさんの図を元に、人工呼吸器のしくみとモードについて非常にわかりやすく解説いただき、続いて岡先生の気道ケアに関するご講義では、合併症予防としてVAP(人工呼吸関連肺炎)予防の観点から必要な管理について、最新のエビデンスを元に解説していただきました。尾崎先生の特別講演では、呼吸のフィジカルアセスメントについて、その必要性やポイントを、実際の事例を紹介しながら具体的に解説いただき、講義後の質問も、講義内容に関する事はもちろん、現在臨床で困っている事等の相談も含めてたくさん寄せられました。

セミナー終了後の受講者アンケートでは約87%の参加者の方々に「おもしろかった」、「基礎的な内容から臨床に役立つ内容まで、非常にわかりやすく、ためになった」等の感想をたくさん頂戴いたしました。

両地区共に「またこのようなセミナーを開催して欲しい!」とたくさんのリクエストを頂戴いたしました。

本年のCOVIDIEN Respiratory Care Seminarは残すところあと3会場のみとなりました。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。

技術講習会のご案内

臨床工学技士の方を対象に、米国本社で行っているBMET(Bio-Medical Equipment Technician)向け講習会と同じカリキュラムで、人工呼吸器や各種モニタの技術講習会を少人数制で開催しております。
積極的に機器のメンテナンスに取り組んでいらっしゃる、もしくは今後院内でのメンテナンスをご検討されているお客様に有意義な講習内容となっており、修了された方には認定証を発行いたしております。
また、受講修了されたお客様がお勤めのご施設には、ご希望によりメンテナンス部品等を提供させていただきます。
詳細は、弊社担当員へお問い合わせください。

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