メールマガジン

レスピラトリー事業部 メールマガジン Vol.2 2010/02/15

Our User’s Voice

呼吸ケアのベストパートナーを目指すコヴィディエン ジャパン株式会社 レスピラトリー事業部の製品をお使いいただいている先生方にお話を伺います。 第一回目はVAP予防と、新製品であるテーパーガード エバック™気管チューブ※について東邦大学医学部麻酔科 佐藤暢一先生にお話を伺いました。

1例でも減らしたいVAP
垂れ込み防止を考えたら、カフのシーリング性能は最重要だと思う


佐藤 暢一(さとう のぶかず)先生 ご経歴
1993年 慶応義塾大学医学部 卒業
1993年 慶応義塾大学医学部麻酔学教室 入局
1994年 都立清瀬小児病院 麻酔科
1995年 川崎市立井田病院 麻酔科
1996年 東京歯科大学市川総合病院 麻酔科
1997年 川崎市立川崎病院 麻酔科
1999年 慶応義塾大学医学部麻酔学教室 助手
2000年 米国エモリー大学麻酔科 リサーチフェロー
2002年 川崎市立川崎病院 麻酔科
2008年 東邦大学医学部麻酔科学第一講座 講師 現在に至る
Q1 : VAPに関する意識は以前に比べ、高まっているかと思いますが、その時代背景についてお聞かせいただけますか?
時代背景と言えば現在はDPC(診断群分類包括評価)の普及により入院期間を短縮して、病床を空けずに回転数を良くする事が求められています。そうなると合併症はなるべく減らしたい。当然VAPに対しても積極的に対応せざるを得ないと思います。発症後の治療も重要ですが、出来る限り合併症を起こさないための予防がより重要になってきた、というのが時代背景なのでしょうかね。
現在、ICUの看護師にはカフ上部吸引の知識は大分浸透していますが、医者が興味や関心を持つことが重要なのではと思います。ICUを看ている先生は、そういう事を気にしていますし、看護師もすごく興味を持って気にしています。ただ、ICUを専門としていない内科の先生や外科の先生があまりそこに興味を持っていないのではないかと思います。私たちであれば長期に挿管するというのが予想されれば、こうしたカフ上部吸引機能がついた気管チューブを挿管します。しかし、救急外来とかそういうところでは、なかなか選択されないですよね。ですから、長期に呼吸器管理が必要な患者にはこうしたチューブを使っていった方がいいんですよ、というのをメーカーとして各課の先生方に紹介することが必要なのではないか、と思いますけどね。
Q2 : そうですね。先生のおっしゃるとおり、メーカーとして、紹介活動が十分にできていませんでした。 今後は入院期間の短縮や医療コストの削減、何よりも患者のQOLの向上に貢献できるよう、先生方への紹介活動を強化していきたいと思います。 それでは、先生が気管チューブを選択される上で重要視されていることをお聞かせください。
気管チューブの先端の形状のやわらかさを評価して使っている方もいらっしゃいますけど、チューブ自体はその一部分一部分ではなくトータルバランスかな、と思います。その中であえて重要視するとすれば、私はやはりカフのシーリング性能が非常に大きなウエイトを占めるのではないかと思っています。
Q3 : トータルバランスが重要だとお考えなのですね。その中でも先生がカフを重要視されている理由をお聞かせください。
実は、先日カフの比較実験をしたんですよ。
そこで思ったのは、カフのしわがいっぱいできると、そこに分泌物の通り道ができます。このことはあまり知られていないと思います。従来の大容量カフの形状にするとどうしてもしわが増えてしまい、分泌物の通り道ができやすくなります。今まで以上にカフのシーリング性能を上げるために開発された今回のテーパーガード™のようなカフ形状は非常に有用なのではないかと思いますけどね。
チューブによっては、カフがどうしても気管にフィットしない、エアーを入れてもシーリングできないことが多い。やはり麻酔中で気になるのは、カフのシーリング性能であって、その後、長期挿管が続くようなことがあれば、VAPの予防も考えなくてはならないと思います。現在は、長期挿管になると予測した患者にはカフ上部吸引機能付のハイ・ローエバック™を使っていますが、テーパーガードと比べてどのくらい差がでるのかと思い、実験をしてみました。
実際に臨床ではカフは首を少し動かしただけでもリークするというか、シーリング性能も変わってきます。テーパー型カフは、上から下に向けてテーパー型になっていることによって、どこかで気管径とカフ径が一致し、気管壁に密着するという考え方ですので、おそらく体動や首を動かしたりする、そういう状況にも対応できる可能性が高いのでは、と思っています。
Q4 : 従来のハイ・ロー™カフではどうしてもカフにしわができてしまい、そこからの微少誤嚥の予防には限界がありました。テーパー型カフは全く新しいコンセプトで、微少誤嚥防止のための次世代型カフとして開発致しました。弊社の社内実験ではハイ・ローカフと比較し、平均で微少誤嚥を90%低減することができました。
先日、先生もカフの比較実験をされたとのことですが、差し支えない程度でお聞かせいただけますでしょうか?
最近は他にもカフ上部吸引ができるタイプの気管チューブが発売されましたよね。後発品だから正直、後発品の方が同等か同等以上になるかなと思っていました。しかし現在使用しているハイ・ローエバックと比較しても、ハイ・ローエバックの方に大きな優位差があるということに気付きました。見た目ではなかなか判断しづらい性能の違いがあったな、という印象です。実験は非常に短い時間で、しかも静止した状態で行いました。もう少し臨床に近い状態、例えば麻酔中も首の角度を変えただけでも、リークが増えたりシーリング圧が変わったりするので、そういう状態を再現して実験すると、もっとはっきりした差が出るのではないかと思います。ただ、テーパーガードだから全部安心、どこのメーカーだから信用できるというのは良くないと思いますけど、やはり可能性としては、テーパーガードの新しい形状が垂れ込み防止につながる可能性は高いなと思います。そうなれば、当然VAPの発生率も減りますよね。VAP発生時の医療コストは報告によって様々ですが、$12,000~$25,000とか言われていますよね。このような高付加価値製品で、VAPを1例でも減らすことができたら、医療経済への貢献も大だと思いますよ。

ありがとうございます。この製品で医療経済へも大いに貢献できるよう、弊社も努めていきたいと思います。本日は、お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。

  • ※販売名:TaperGuard 気管チューブ
  • 医療機器認証番号:221AABZX00145000
  • 詳細はこちら

COVIDIEN Respiratory Care Seminarのご案内

COVIDIEN Respiratory Care Seminarは、呼吸管理に造詣の深い先生方の監修の下、医療の第一線でご活躍の先生方を講師にお招きし、人工呼吸管理の基礎や、合併症予防、安全管理、呼吸ケアの最新情報をお届けするセミナーです。

患者により良い結果をもたらすためのヘルスケアソリューションを創出し提供するとともに、より安全で質の高い呼吸管理を行うための情報を提供し、医療に従事する皆さまをサポートしてまいります。

東京セミナーの詳細

技術講習会のご案内

臨床工学技士の方を対象に、米国本社で行っているBMET(Bio-Medical Equipment Technician)向け講習会と同じカリキュラムで、人工呼吸器や各種モニタの技術講習会を少人数制で開催しております。
積極的に機器のメンテナンスに取り組んでいらっしゃる、もしくは今後院内でのメンテナンスをご検討されているお客様に有意義な講習内容となっており、修了された方には認定証を発行いたしております。
また、受講修了されたお客様がお勤めのご施設には、ご希望によりメンテナンス部品等を提供させていただきます。
詳細は、弊社担当員へお問い合わせください。

展示学会のご案内

PMAビジネスユニットが出展を計画している学会です。

日程 名称 会場 イベント
2月17日(水)-
19日(金)
第12回
新生児呼吸療法
モニタリングフォーラム
長野県大町市文化会館
3月4日(木)-
6日(土)
第37回
日本集中治療医学会学術集会
リーガロイヤルホテル広島・
広島県立総合体育館
展示
・セミナー

3月4日には、京都府立医科大学付属病院 橋本悟先生を座長に、演者としてUCSFよりMicheal Gropper先生をお招きし、教育セミナー1「Prevention of Ventilator Associated Pneumonia」を共催いたします。
展示ブースでは、新型気管チューブの性能デモンストレーション・ハンズオンや、前額部SpO2センサを実際にお試しいただくコーナーを設けております。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

4月23日(金)-
25日(日)
第62回
日本産科婦人科学会学術講演会
東京国際フォーラム 展示
4月24日(日) 第21回
日本臨床モニター学会
大阪国際交流センター 展示
5月22日(土)-
23日(日)
第20回
日本臨床工学会
パシフィコ横浜会議センター 展示
第37回
日本集中治療医学会
学術集会共催セミナー
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  • レスピラトリー事業部
  • 〒158-8615 東京都世田谷区用賀4-10-2